お麩のこと

 

 お麩は、私の大好きな食材です。

 

 保存がきいて、軽くて、栄養価に富んでいて、おまけに安くてと、嬉しいことだらけなのです。

 

 一口にお麩といっても形も大きさも色々な種類があります。ですから、利用範囲が広く、また口当たりも良いので、赤ちゃんからお年寄りまでどなたにも大好評の人気者です。

 使い方はとてもシンプル。1~2分水で戻して軽く絞り、味噌汁や鍋物、吸い物など何にでも入れられます。

 

仙台では、夏の酢の物に、キュウリと一緒に豆麩を入れます。キュウリの歯触りと、豆麩の丸くて柔らかい食感がなんともいい取り合わせです。

 

 母が年を取り、柔らかいものが嬉しいと言うようになって、茶わん蒸しの具に入れたところ、とても喜ばれました。

 

 数年前にテレビの料理番組で、ハンバーグやつくねの中に、パン粉の代わりに摩り下ろしたお麩を入れるのを見てから、私もこういったつなぎはすべてお麩に切り替えました。

 セラミックのおろし器でも、金属のおろし金でも、どちらでも簡単に摩り下ろせます。

 パン粉よりもヘルシーで、小麦のタンパク質に富んでいますし、ひき肉料理をよりしっとりさせてくれるような気がしています。

 

 いつも感じているのですが、非常食用の乾パンなど、まさかの時のために常備しなくては、とは思いますが、使わずに賞味期限が切れそうになっても、じゃあ食べましょうという気にはなれません。

 その代わりに、焼き麩や、高野豆腐を多めに買って常備しておくと、毎日の食事にはもちろん、非常時にはそのままでも食べられ、栄養があり、軽いので持ち運びにも便利です。

 さっそく今日から、常備しておいていただきたいと思います。